つめの仕組みと名前を知る
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つめの各部分には名前がついています。つめの仕組みや各パーツの役割を知ると、手入れがしやすくなりますよ。
つめは皮膚の表皮が角質化したものです。主成分はタンパク質の一種「ケラチン」。「マトリクス」でつくられて指先へ向かって伸びていきます。表皮の角層が3層に変化し、この薄い層の間に水分と脂肪を含んでいます。
皮膚から出ている部分は「ネイルプレート」。健康な成人の手のつめは1日に約0.1mm、足のつめは約0.033mm(手のつめの1/3)伸びると言われています。
また、加齢によって厚みを増し、冬よりも夏の方が早く伸びます。
つめは乾燥しているように見えますが、水分や油分を含んでいて、冬になると皮膚と同じで乾燥し、割れやすくなります。つめをケアするオイルはキューティクルに栄養を与えて乾燥を防ぐために使われています。
つめもお肌と同じように、乾燥さずに水分と栄養を与えることで美しくキープできます。
フリーエッジ
ネイルベッドから離れて伸びている、白い部分です。水分量が減るため、不透明に見えます。つめの形が決まるパーツでもあります。
イエローライン
つめが皮膚から離れる境目で、フリーエッジとネイルベッドの境目です。
ストレスポイント
フリーエッジが離れた左右の部分です。負担がかかりやすいためヒビが入りやすいため、つめが割れやすい部分でもあります。
ネイルプレート
つめ本体のことで3つの薄い層(トッププレート、ミドルプレート、アンダープレート)からできています。皮膚の角層が雲母状に重なりあっています。厚みは約0.3〜0.8mmで、指先を保護しています。
ネイルベッド
ネイルプレートを支える土台でネイルプレートと密着して水分を補給しています。毛細血管が通っているため、血行が良いとピンク色で健康的です。
サイドウォール
つめの周りを覆い、形を保っています。つめを保護している皮膚です。
ハーフムーン
マトリクスの一部がネイルプレートから透けて見えている、半月型の乳白色部分です。水分を多く含んでいるために白く見えます。
キューティクル(エポニキウム)
根本にある薄い皮膚で「甘皮」と呼ばれる部分です。できたばかりのやわらかいネイルプレートを保護し、マトリクスへの細菌や異物などの侵入を防いでいます。
ネイルルート
つめができる根本部分で皮下にあり、ネイルプレートを支えています。ネイルベースともいいます。
マトリクス
新しいつめがつくられる母体となる部分です。血管、神経が通っていて、つめの質や健康状態、強さを決める大切な部分です。